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title: 「行政の外から、行政を支える側に回りたかった」──2つの市役所で10年半。32歳で自治体の伴走支援会社へ転職した元政策推進課職員の選択
description: 本庄市役所・北本市役所で都市計画や広報、政策推進を経験し、32歳で自治体の伴走支援を行うLOCUS BRiDGEへ参画した荒井さん。「行政を離れたい」ではなく「外から行政を支えたい」と考えた理由と、伴走する立場の難しさと面白さを聞きました。
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一般市町村 転職事例 GovTech・公共ビジネス

# 「行政の外から、行政を支える側に回りたかった」──2つの市役所で10年半。32歳で自治体の伴走支援会社へ転職した元政策推進課職員の選択

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 ジチタイキャリア編集部

2026年11月7日

「行政を離れたい」のではなく、行政の外から行政を支える側に回ってみたい──。

埼玉県の本庄市役所、北本市役所で約10年半勤務し、32歳で自治体の伴走支援を行う株式会社LOCUS BRiDGEへ参画した荒井さん。現在は同社の取締役として、ふるさと納税業務の支援や人事領域を担っています。2つの市役所を経験したからこそ見えた「働く軸」と、自治体の"外"から伴走する難しさと面白さを、率直に語っていただきました。

プロフィール

荒井さん

**公務員時代：**大学卒業後、2012年に地元の本庄市役所へ入庁し、都市計画課、市街地整備課、産業開発室、広報課を経験。2019年に北本市役所へ移り、政策推進課、市長公室に所属。公務員歴は通算約10年半。

**現在：**自治体の伴走支援を目指す株式会社LOCUS BRiDGE 取締役。2022年10月に合同会社LOCUS BRiDGEの業務執行社員として参画し、2026年9月の株式会社化に伴い取締役に就任。新たに立ち上げた営業所でのふるさと納税業務の支援をはじめ、自治体や地域事業者との調整、採用などの人事領域にも携わる。

**転職時の年齢：**32歳（22歳で本庄市役所に入庁、29歳で北本市役所に入庁、32歳で退職）

## 「どこで働くか」より「誰と働くか」──2つの市役所で見つけた働く軸

──転職を考え始めたきっかけを教えてください。

転職自体は、本庄市役所で働いていた頃から考えていました。

公務員としてさまざまな仕事を経験する中で、私は「どこで働くか」以上に、**同じ目標に向かって一緒に取り組める人たちと働くことを大切にしている**のだと気づきました。

そんな中、公務員の勉強会で北本市役所の職員の皆さんと出会いました。同世代の職員がそれぞれの分野で「自分はこれをやりたい」という思いを持って仕事をしていること、そして行政だけでなく、街の人たち自身が北本を楽しみながら街を元気にしている姿に強く惹かれ、2019年に北本市役所への転職を決めました。

──そこから民間への転職を決意した一番の理由は何だったのでしょうか。

公務員として働く中で、地域のために本気で頑張っている職員の方々にたくさん出会ってきました。一方で、組織の中で一人で頑張っていたり、踏ん張っていたりする職員がいることも感じていました。

公務員は、地域の暮らしを支えるとても尊い仕事だと思っています。だからこそ、そうした職員の方々が何かを実現しようとするときに、**行政の外から一緒に考え、一緒に走る存在がもっと必要なのではないか**と思うようになりました。

LOCUS BRiDGEは、公務員経験者が立ち上げた会社です。行政の事情や難しさを理解した上で、自治体の外から職員や地域の方々に伴走できる。それは他の民間企業とは少し違う、自分たちだからできる役割なのではないかと感じました。

市役所の中にいたら、自分の自治体のために働くことはできます。でも、外に出ることで、さまざまな地域で頑張っている公務員や事業者、市民の方々を応援することができる。

「行政を離れたい」というより、**行政の外から行政を支える側に回ってみたい**。そう思えたことが、民間への転職を決めた一番の理由だったと思います。

## 「また公務員をやりたくなったら、試験を受ければいい」──迷いが小さかった理由

──転職前に感じていた不安や迷いを教えてください。

不安がまったくなかったと言えば嘘になるかもしれませんが、転職そのものへの迷いはほとんどありませんでした。

もともと安定を求めて公務員になったわけではありませんでしたし、**「もしまた公務員として働きたくなったら、そのときはもう一度試験を受ければいい」**と考えていました。

それ以上に、これまで公務員として培ってきた経験を、行政の外から地域のために生かしてみたいという気持ちの方が強かったと思います。

──実際に民間に出て、「難しい」と感じたことはありましたか？

民間に転職して難しいと感じたのは、**質の高い仕事を提供しながら、会社として成果や売上も上げ続けなければならない**ことです。

私たちは、公務員経験者が自治体に伴走することを一つの特徴としているため、自治体の皆さんから期待していただくことも多くあります。一方で、自治体によって抱えている課題や組織の状況はまったく異なります。その一つひとつに向き合い、期待に応え続けながら、事業としても成長していくことの難しさは日々感じています。

また、良い仕事をしていれば、それだけで次の仕事につながるわけではないことも民間に出て実感しました。実績を積み重ね、それを知っていただき、選んでいただくところまで含めて仕事なのだと思うようになりました。

──ご家族や周囲の反応はいかがでしたか？

家族や同僚から強く反対されることは、特にありませんでした。ただ、今でも印象に残っているのが、北本の地域の方に退職することを伝えたときの言葉です。

「え！でも北本にはいるんでしょ？ だったらいいよ！変わらないじゃない」と言っていただきました。

その言葉を聞いたときに、「市役所の職員」としてではなく、**一人の「北本市の一員」として見てもらえていた**のかもしれない、と感じました。

それなら、働く場所や立場が変わっても、地域との関わりまでなくなるわけではない。そう思えたことで、市役所を離れることへの迷いがさらに小さくなりました。

## 転職活動はしていない。だからこそ考えた「自分は何を提供できる人なのか」

──転職活動はどのように進めましたか？

一般的な転職活動はしていません。転職サイトやエージェントなども利用せず、現在の会社への参画を直接決めました。

──転職にあたって、苦労したことはありましたか？

転職活動そのもので苦労したことは特にありませんでした。ただ、民間に移ったことで、**「自分は公務員として働いた10年間で、何を大切にして、何を考え、どんな力を身につけてきたのか」**を改めて考えるようになりました。

民間では、クライアントに対して、あるいは一緒に働くチームの中で、「自分は何を提供できる人なのか」をより意識するようになったと思います。

自分のこれまでの経験や得意なことを振り返り、それをどう価値として提供していくのか。転職は、自分自身の仕事を捉え直すきっかけになりました。

──公務員経験が「強みとして評価された」と感じた場面はありましたか？

私たちの仕事は自治体を主なクライアントとしているため、公務員経験がそのまま活きている場面は多くあります。

自治体の仕事の進め方を理解しているので、「この後、庁内でどんな調整が必要になるか」「いつまでに何を準備しておく必要があるか」といったことを、ある程度先回りして考えることができます。

例えば、自治体の年間スケジュールを踏まえて早めに準備を進めたり、担当者だけでなく関係課への説明が必要になることを想定して資料を用意したり。こうした動きは、自治体の皆さんから評価していただくことがあります。

単に依頼された業務を行うのではなく、**担当職員の方が庁内で仕事を進めやすいところまで想像して支援できる**ことは、公務員経験が今の仕事に活きている部分だと思います。

## 押しつけず、信頼から──「外から伴走する」難しさと面白さ

──転職後、最初に驚いたことや戸惑ったことは？

仕事のスピード感などについては、北本市役所時代もかなり速い環境で仕事をしていたので、民間に転職したからといって、そこまで大きな戸惑いはありませんでした。

一方で、難しさを感じたのは、**行政の「外」から自治体を支援すること**です。

自分が自治体職員だったときには、自分で動いたり、庁内で調整したりすることで前に進められたことも、外から支援する立場になると同じようにはいきません。当然ですが、自治体には自治体の意思があり、私たちはあくまで伴走する立場です。

だからこそ、「こうした方がいい」とこちらの考えを押しつけるのではなく、まず信頼していただき、一緒に考えながら、その自治体にとってより良い答えを見つけていく必要があります。その難しさは今でも感じていますが、同時に、そこがこの仕事の面白さでもあると思っています。

──公務員時代のどんな経験・スキルが、今の仕事で活きていますか？

一番は、**経験したことのない仕事でも、まず自分で調べ、学びながら一定の水準まで持っていく力**だと思います。

公務員は異動があるため、部署が変われば、それまでとはまったく違う分野の仕事を担当することがあります。また、一つの部署の中でも担当する業務は幅広く、初めて経験する仕事に向き合う機会がたくさんありました。そのたびに必要な制度や知識を自分で勉強し、周囲に聞きながら、仕事を身につけていくことを繰り返してきました。

その経験のおかげか、今でも新しい仕事に対する抵抗感はあまりありません。「やったことがないからできない」ではなく、まず引き受けて、必要なことを学びながら形にしていくことができます。

私は、何か一つの分野で突出した専門性を持っているタイプではありませんが、幅広い仕事を一定の水準まで持っていくことは比較的得意です。今の会社にも、それぞれの分野で高い専門性を持つメンバーがいます。だからこそ、自分が幅広い仕事を担うことで、**得意な人がその人にしかできない仕事に力を使えるようにする**ことも、自分の役割の一つだと考えています。

──転職して「よかった」と感じた瞬間を教えてください。

各地で働くメンバーが、自治体や地域の方々から信頼していただけていると感じたときに、この会社に参画してよかったと思います。

現在は本社・営業所を含めて全国9拠点、60人を超えるメンバーが働いています。公務員経験者だけでなく、民間企業出身のメンバーもいます。それぞれのメンバーが各地で自治体職員や地域の方々と関係を築き、一緒に地域のことを考え、少しずつ信頼していただけるようになってきました。

私自身、「行政の外から自治体や地域に伴走したい」という思いを持ってこの会社に参画しました。それが今では、バックグラウンドに関係なく、メンバーそれぞれが同じような志を持って地域の皆さんと一緒に進んでいる。**自分一人ではなく、組織として地域に伴走できるようになってきたこと**。そこに、この会社で仕事をしてきてよかったと感じます。

## 大切なのは「辞めるかどうか」より「何がしたいか」

──最後に、転職を迷っている公務員の方へメッセージをお願いします。

「辞めたい」と思っているなら、辞めること自体を必要以上に怖がらなくてもいいと思います。でも、それ以上に大切なのは、**「何がしたいか？」**ということです。

公務員を辞めて民間に行くこと自体が、キャリアの成功ではありません。今の自治体で働き続けることも、別の自治体に移ることも、民間に出ることも、どれも選択肢の一つです。

私自身、本庄市、北本市、そして民間と働く場所を変えてきましたが、振り返ると**「地域のために頑張っている人と一緒に仕事がしたい」という軸は変わっていません**。

まずは、自分がこれまでの公務員生活で何を大切にしてきたのか、何が得意なのか、そしてこれから誰のために何をしたいのかを考えてみる。その答えが見えてくれば、自分に合った働く場所も見えてくるのではないかと思います。

──「転職前の自分」に一言伝えるとしたら？

「苦しいこともたくさんあるけど、とても楽しく充実した毎日だよ」と伝えたいですね。

もちろん、毎日悩みは尽きません。それでも、自分一人だったら見ることのできなかった景色を、今たくさん見せてもらっています。メンバーがそれぞれの地域で紡いでいる関係や、いろいろな地域で頑張っている人たちの姿。その中に自分も参加させてもらい、みんなと一緒に前に進めていることが、今はとても楽しいです。

私はもともと怖がりな性格ですが、それでも一歩を踏み出してこられたのは、いつも周りにいる人たちのおかげだったと思います。だから転職前の自分には、**「一歩踏み出した先には、自分一人では見られなかった景色がたくさんあるよ」**と伝えたいです。

*（編集部より）本庄市、北本市、そして民間へ──働く場所を変えながらも、荒井さんの軸は「地域のために頑張っている人と一緒に働くこと」で一貫していました。公務員から民間への転職は、行政から離れることだけを意味するわけではありません。外から行政を支えるという関わり方もある。ジチタイキャリアでは、公務員の皆さまのキャリアの選択肢を広げる情報をお届けしています。*

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